データーベース
身分が「貴族(男)」の札を検索しました。58件
3 | 柿本人麻呂 | あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む |
4 | 山部赤人 | 田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ |
5 | 猿丸大夫 | 奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき |
6 | 中納言家持 | 鵲の渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける |
7 | 阿倍仲麻呂 | 天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも |
10 | 蝉丸 | これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関 |
11 | 参議篁 | わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人の釣船 |
14 | 河原左大臣 | 陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに |
16 | 中納言行平 | 立ち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かば今帰り来む |
17 | 在原業平朝臣 | ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは |
18 | 藤原敏行朝臣 | 住の江の岸に寄る波よるさへや夢の通ひ路人目よくらむ |
22 | 文屋康秀 | 吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐といふらむ |
23 | 大江千里 | 月見ればちぢにものこそ悲しけれわが身一つの秋にはあらねど |
24 | 菅家 | このたびはぬさも取りあへず手向山紅葉の錦神のまにまに |
25 | 三条右大臣 | 名にし負はば逢坂山のさねかづら人に知られで来るよしもがな |
26 | 貞信公 | 小倉山峰のもみぢ葉心あらば今ひとたびのみゆき待たなむ |
27 | 中納言兼輔 | みかの原わきて流るる泉川いつ見きとてか恋しかるらむ |
28 | 源宗于朝臣 | 山里は冬ぞ寂しさまさりける人目も草もかれぬと思へば |
29 | 凡河内躬恒 | 心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花 |
30 | 壬生忠岑 | 有明のつれなく見えし別れより暁ばかり憂きものはなし |
31 | 坂上是則 | 朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪 |
32 | 春道列樹 | 山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり |
33 | 紀友則 | ひさかたの光のどけき春の日に静心なく花の散るらむ |
34 | 藤原興風 | 誰をかも知る人にせむ高砂の松も昔の友ならなくに |
35 | 紀貫之 | 人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香に匂ひける |
36 | 清原深養父 | 夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ |
37 | 文屋朝康 | 白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける |
39 | 参議等 | 浅茅生の小野の篠原しのぶれどあまりてなどか人の恋しき |
40 | 平兼盛 | しのぶれど色に出でにけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで |
41 | 壬生忠見 | 恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか |
42 | 清原元輔 | 契りきなかたみに袖をしぼりつつ末の松山波越さじとは |
43 | 権中納言敦忠 | 逢ひ見てののちの心にくらぶれば昔はものを思はざりけり |
44 | 中納言朝忠 | 逢ふことの絶えてしなくはなかなかに人をも身をも恨みざらまし |
45 | 謙徳公 | あはれともいふべき人は思ほえで身のいたづらになりぬべきかな |
46 | 曽禰好忠 | 由良の門を渡る舟人かぢを絶えゆくへも知らぬ恋のみちかな |
48 | 源重之 | 風をいたみ岩うつ波のおのれのみくだけてものを思ふころかな |
49 | 大中臣能宣朝臣 | 御垣守衛士のたく火の夜は燃え昼は消えつつものをこそ思へ |
50 | 藤原義孝 | 君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな |
51 | 藤原実方朝臣 | かくとだにえはやいぶきのさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを |
52 | 藤原道信朝臣 | 明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな |
55 | 大納言公任 | 滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ |
63 | 左京大夫道雅 | 今はただ思い絶えなんとばかりを人づてならで言うよしもなが |
64 | 権中納言定頼 | 朝ぼらけ宇治の川霧たえだえにあらわれわたる瀬々の網代木 |
71 | 大納言経信 | 夕されば門田の稲葉おとづれてあしのまろやに秋風ぞ吹く |
73 | 権中納言匡房 | 高砂の尾の上の桜咲きにけり外山の霞立たずもあらなむ |
74 | 源俊頼朝臣 | 憂かりける人の初瀬の山おろしよはげしかれとは祈らぬものを |
75 | 藤原基俊 | 契りおきしさせもは露を命にてあはれ今年の秋もいぬめり |
76 | 法性寺入道前関白太政大臣 | わたの原漕ぎ出でて見ればひさかたの雲居にまがふ沖つ白波 |
78 | 源兼昌 | 淡路島かよふ千鳥の鳴く声に幾夜寝覚めぬ須磨の関守 |
79 | 左京大夫顕輔 | 秋風にたなびく雲の絶え間よりもれ出づる月の影のさやけさ |
81 | 後徳大寺左大臣 | ほととぎす鳴きつる方をながむればただ有明の月ぞ残れる |
83 | 皇太后宮大夫俊成 | 世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる |
84 | 藤原清輔朝臣 | 長らへばまたこのごろやしのばれむ憂しと見し世ぞ今は恋しき |
91 | 後京極摂政前太政大臣 | きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣かたしきひとりかも寝む |
94 | 参議雅経 | み吉野の山の秋風さ夜更けてふるさと寒く衣うつなり |
96 | 入道前太政大臣 | 花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり |
97 | 権中納言定家 | 来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ |
98 | 従二位家隆 | 風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける |